世界大百科事典(旧版)内の戒体箱の言及
【箱】より
…近世の茶人が愛好した茶箱が好例で,比較的小型の茶道具を納めて携帯に便利とし,趣好を反映して仕立てるほか,茶器や軸物をいれる保存箱も考案された。 宗教関係の箱も多様をきわめたが,経典を納める経箱,密教の灌頂(かんぢよう)の際に三昧耶戒(さんまやかい)の式文などを納める戒体箱,法会の次第・説教文などを納め脇机上におく据(すえ)箱,説相箱,念珠箱,宝珠箱,袈裟箱,三衣箱があげられる。 これらの箱は,美的に荘厳され,その時代の美術工芸技術の粋を尽くしてつくられた名品も多く現存している。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」