世界大百科事典(旧版)内の戦場写真の言及
【グラフ・ジャーナリズム】より
…事件や戦争の写真はつねに読者を熱狂させる対象であったが,他方ルポルタージュ写真やいわゆるフォト・エッセーなど,グラフ・ジャーナリズム特有の表現手法が急速に開拓されていき,新聞社専属のニュース・カメラマンばかりでなく,フリーの報道カメラマンが活動する場もしだいに広がっていった。日本の場合,日露戦争のときはまだ写真印刷は揺籃期にあったが,それでも《東京日日新聞》《東京朝日新聞》は戦場写真をいち早く掲載している(1904)。関東大震災(1923)では新聞,雑誌ばかりでなく多くの画報が出版され,これを契機にグラフ・ジャーナリズムが台頭する。…
※「戦場写真」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」