戸口黄籍(読み)ここうこうせき

世界大百科事典(旧版)内の戸口黄籍の言及

【戸籍】より

…戦乱や災害により王朝権力が弱まると亡命(流亡)や脱籍が増加し,戸籍も形骸化を免れなかった。 〈晋令〉に郡,国の戸口黄籍は皆一尺二寸の札を用うと規定されるので,当代まで木簡の使用が知られるが,敦煌で発見された五胡時代の西涼建初12年(416)籍は紙巻に記され,紙の継ぎ目の裏に郡県郷里や年次を注記する書式であった。六朝時代には身分秩序が重視され,免役の特権をもつ士族の籍と庶民の籍の区別が強調されたが,新興階層は先祖にかかわる戸籍の注記を偽るなどして士族にまぎれこもうとし,それをチェックしようとする官憲との間にやかましい紛争を生じたほどであった。…

※「戸口黄籍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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