手工科(読み)しゅこうか

世界大百科事典(旧版)内の手工科の言及

【工作教育】より

…これは近代教育思想の継承であると同時に,近代産業の発展や国際的な経済競争のなかでの国益追求を直接の動機とするものであり,そのために国民を幼少期から教育しようとしたのである。 日本で工作教育が始まったのはちょうどこの時期にあたり,まず〈手工科〉の名称で,1886年の〈小学校ノ学科及其程度〉で高等小学校に,ついで90年の小学校令で尋常小学校にも随意科目として設置された。その後,手工科は経済の好不況に影響され,また大正期の芸術自由教育など教育思潮の変遷の影響を受け,盛衰を繰り返した。…

※「手工科」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」