精選版 日本国語大辞典 「打曇」の意味・読み・例文・類語
うち‐くも・る【打曇】
① 空がさっと雲に覆われる。
※枕(10C終)一九九「空うちくもりて風のいとさわがしく吹きて」
② はればれとしなくなる。
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…繊維染は紙の原料の繊維を染料に漬けて染め,これを漉きあげるもので,〈漉染(すきぞめ)〉などともいう。紺紙など無地の紙を漉くばかりでなく,打曇(うちぐもり)(雲紙(くもがみ)),飛雲(とびくも),羅文(紋)紙(らもんし)などの装飾紙を漉くこともできる。打曇は紙の天地や片隅に寄せて藍や紫の雲形に漉きあげる手法で,現代もなお越前紙(福井県今立町)に伝承されている。…
…
[加飾技法]
墨流しのように,仕上がった紙に加工して加飾する以外に,漉く工程の中で行われる加飾のおもなものとして次のものがあげられる。(1)打(内)曇(うちぐもり),飛雲(とびぐも) ともに地紙の上に着色した繊維(多くはガンピ)を漉きかけるもの。打曇は紙の天地にたなびく雲のようにかかり,飛雲は紙のあちこちに浮遊する雲のようにかける。…
※「打曇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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