世界大百科事典(旧版)内の抗原結合性フラグメントの言及
【抗体】より
…H鎖とL鎖は対をなして結合し,もう1対のH・LとH鎖のカルボキシル末端側どうしで結合して一つの分子を構成している。L鎖がH鎖と結合している部分は抗原結合性フラグメント(Fab)とよばれ,その先端に抗原を結合する部位がある。抗原結合部位はH鎖とL鎖の先端部約110個ずつのアミノ酸によって形成されており,異なる抗体分子ごとにこの部分のアミノ酸配列が部分的に変化することにより,全体の基本的な形は変えないで,結合部位のみの形,くぼみの深さ,大きさ等の変化が生み出され,種々の抗原を結合できる抗体分子がつくられる。…
※「抗原結合性フラグメント」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」