世界大百科事典(旧版)内の抗I抗体特異性の言及
【寒冷凝集反応】より
…感染後にみられる寒冷凝集素はいくつかの少数の抗体産生細胞集団(オリゴクローン性)でつくられたものだが,腫瘍由来のものは一つの細胞集団(単クローン性)でつくられ,その分子の性質は均一であるのみならず,それ以上に特有な抗原性(イディオタイプ)をもつことが多い。いずれの寒冷凝集素も血球表面にある糖タンパク質抗原と反応するが,成人血球と強く反応し,胎児血球とは反応しない抗I抗体特異性と,その逆の反応性の抗i抗体特異性を示すものとに分けられる。このほかに,両方の血球にあって,タンパク質分解酵素処理で除去されやすい糖タンパク質抗原と反応する抗Pr抗体特異性をもつものが認められている。…
※「抗I抗体特異性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」