世界大百科事典(旧版)内の持家主義の言及
【住宅政策】より
…売手市場の続くなか,建築基準法違反の低質の木賃(木造賃貸)アパートが大量に発生したが,住宅不足緩和の観点から黙過せざるをえなかった。 いま一つは〈持家主義〉という批判が妥当している点である。国の供給政策の基本的考え方は低・中・高の各所得階層別に公営住宅(賃貸),公団・公社住宅(賃貸と分譲),公庫住宅(持家金融)を対応させたことにあったが,低所得向けの公営住宅の占める割合が小さかったこと,上の供給施策全体が持家に至る住替えの〈はしご〉の役割を果たしたことの2点で,持家傾斜の政策であったといえるだろう。…
※「持家主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」