世界大百科事典(旧版)内の振りかけ用食品の言及
【でんぶ(田麩)】より
…それは,こまかくした田作,昆布,辛皮(からかわ)(サンショウの樹皮),焼麩,ゴボウ,黒豆に古酒1升としょうゆ5合を加えてよく煮詰め,焼塩と砂糖でかげんを調え,でき上がりにケシの実をいってかけるというもので,その名を都春錦(としゆんきん)と呼んだ。いまもそれに近い振りかけ用食品があるが,その都春錦を簡略にしたものが田夫だというのである。ちなみに〈田麩〉という表記は《料理伊呂波庖丁(りようりいろはぼうちよう)》(1773)あたりから見られるようになる。…
※「振りかけ用食品」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」