世界大百科事典(旧版)内の捕鯨モラトリアムの言及
【国際捕鯨取締条約】より
…他方,捕鯨国は,クジラ資源の合理的利用を認めず,また当該クジラ資源につき,沿岸国の立場にもない国々が多数を頼んで委員会の決定を左右していることに不満をもち,また現行条約の規定は,距岸200カイリ内に分布するすべての生物資源について沿岸国がもつ排他的管轄権を考慮に入れていないとの立場から条約改正を強く求めている。しかし1990年までに資源の包括的評価を行うとした捕鯨モラトリアム(一時停止)の見直し作業実施の決定も先延しにしているばかりか,94年のIWC総会では,反捕鯨国は〈南氷洋サンクチュアリ〉(聖域化)の提案を強行可決した。捕鯨【米沢 邦男】。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」