採物歌(読み)とりものうた

世界大百科事典(旧版)内の採物歌の言及

【神歌】より

…(1)神に関する歌謡の総称 神詠,すなわち神の詠歌も含むが,神楽,神遊びなど神事に用いる歌謡をさすことが多い。現行神楽中最古の神歌を伝えているのは御神楽(みかぐら)で,その中心部は榊,幣(ぬさ),杖(つえ),篠(ささ),弓,剣(つるぎ),鉾,杓(ひさご),葛(かずら)の採物歌(とりものうた)である。神歌という名称の歌謡を最も多く載せている文献は《梁塵秘抄》で,和歌形式の二句神歌約120首,七五調四句の今様形式である四句神歌約200首が収録されている。…

【採物】より

…ただ榊のみは鏡の象徴とされる白い輪をつけた一枝を,神楽の進行役である人長(にんぢよう)が採って舞うことが残る。採物歌はいずれも本方(もとかた)・末方(すえかた)に分かれて短歌形式の歌を掛け合うが,その句頭や笏(しやく)拍子は堂上家が担当した。 民間の神楽の採物舞は,諸曲に先立ち直面(ひためん)の者が舞う場合が多く,島根県鹿島町の佐陀神能(さだしんのう)では,採物舞7番を七座の神事と称し,神能や《三番叟》の前に舞い,採物の種類も鈴,茣蓙(ござ)などが加わる。…

※「採物歌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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