揚文会(読み)ようぶんかい

世界大百科事典(旧版)内の揚文会の言及

【台湾[省]】より

…98年以降約10年間,民政長官後藤新平は第4代総督児玉源太郎のもとで,あめとむちを併用した辣腕政治を行った。〈匪徒刑罰令〉を行使して抗日ゲリラを問答無用で刑死に追い込む一方,地主士紳層には〈饗老典〉(耆老を集め酒宴や菓銭を供与),〈揚文会〉(漢詩を士紳儒者らと吟じる会)を開催し,紳章(一種の勲章)の佩帯をすすめるなどのあめをしゃぶらせて懐柔を試みた。治安の確立と並行しながら,後藤は新渡戸稲造(にとべいなぞう)を殖産局長に迎え,糖業を振興する。…

※「揚文会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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