《搔き取る人》(読み)かきとるひと

世界大百科事典(旧版)内の《搔き取る人》の言及

【リュシッポス】より

…鋳像を得意とし,大王の各種の肖像をはじめ多数の作品を制作したと伝えられるが,確実に彼のものといえる原作はのこされていない。1849年トラステベレで発見された,身体についた汗やほこりをストリギリスという道具で搔き落としている運動選手を表した大理石像は,ローマ帝政時代初期にアグリッパの浴場の前に据えられていたと伝えられるリュシッポスの青銅像《アポクシュオメノス(搔き取る人)》のローマ時代の模刻だとみなされている(バチカン美術館)。この像は,古代人が〈小さな頭とほっそりした体軀〉と評したリュシッポスの彫像の特徴を示している。…

※「《搔き取る人》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android