搾取率(読み)さくしゅりつ

世界大百科事典(旧版)内の搾取率の言及

【資本論】より

…かっこのなかが付加価値である。剰余価値mの可変資本vに対する比率m/vが〈剰余価値率m’〉で,労働に対する資本の搾取関係を表出するものとして〈搾取率〉とも呼ばれる。いずれもマルクス経済学特有の用語である。…

【剰余価値】より

… また,自分の労働で作ったものは自分のもの,あるいは自分の自由になるもの,という観点にたてば,労働者に支払われたのは必要労働の部分だけで,剰余労働の部分は不当にも支払われず,不払労働ということになり,その部分は,労働者は資本家から搾取されているということになる。こうして剰余価値率は,不払労働/支払労働でも表すことができ,搾取率ともいわれる。
[資本家の利潤の源泉――剰余価値]
 ところで,場合によってはたんなる商品の売買だけから資本家が利潤を手に入れることもありうるが,それは偶然的な価格差や詐欺的行為によるのであって,長続きするものではないし,いつでも,だれでもというわけにはいかない。…

※「搾取率」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」