世界大百科事典(旧版)内の摩擦帯電の言及
【静電気】より
…物体は本来正負等量の電荷を有しているが,なんらかの原因でその平衡がやぶれたとき,正または負電荷の過剰分だけ電気を帯びる。これを帯電electrificationといい,絶縁物どうし,または絶縁物と導体の接触(接触帯電),これらの間の摩擦(摩擦帯電),絶縁性液体や高抵抗粉体のパイプ中の流動(流動帯電),固体の破砕(破砕帯電),液体の凍結(凍結帯電),液体や粉体の噴出(噴出帯電)など種々の原因で発生する。とくに応用を目的として人為的に物体を帯電させる場合には,コロナ放電による単極性イオンの射突,静電誘導による電荷の誘起,制御された接触帯電などが広く用いられ,研究用には紫外線,X線,電子ビーム,イオンビームなどの照射が用いられることもある。…
※「摩擦帯電」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」