世界大百科事典(旧版)内の改革派ユダヤ教の言及
【ユダヤ教】より
…カントと並ぶ当代最大の哲学者として尊敬されたM.メンデルスゾーンを精神的父と仰ぐユダヤ人啓蒙主義者は,ユダヤ人固有の文化を捨ててヨーロッパの世俗文化を学ぶことが,中世以来の社会的差別からユダヤ人を解放する前提であると考えた。19世紀に,民族主義に基づく近代国家が成立すると,彼らは,ユダヤ教の伝統的教義である民族と宗教の間の不可分な関係を否定する〈改革派ユダヤ教〉を創設した。 しかし,ヨーロッパの民族主義はユダヤ人の同化を拒否し,ユダヤ人をスケープゴートにして激しいアンチ・セミティズム運動を起こした。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」