世界大百科事典(旧版)内の政治的寛容の言及
【寛容】より
…しかし,権力主体間の寛容だけではなく,ある政治社会の個々の構成員に対する寛容,さらには構成員相互間の寛容が問題になるのは近代以降のことである。なぜなら,個々の構成員が政治主体として登場することによってはじめて,相互間の政治的寛容が社会的に意味をもつようになるからである。この点を歴史的に考えれば,宗教的寛容の主張そのものが,君主主権ないしは国家主権に対して,ブルジョアジーを中心とする被治者の側を政治主体として対置するという側面をもっていた。…
※「政治的寛容」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」