政治的情実主義(読み)せいじてきじょうじつしゅぎ

世界大百科事典(旧版)内の政治的情実主義の言及

【情実任用】より

…その後官職に対する任用権を議会が掌握するに至った後には,貴族階級の相互救済機関ともいうべき性格を帯びた〈寄生的情実主義〉も登場した。やがて18世紀の進展とともに,責任内閣制度が発足し,政党政治の時代になると,選挙運動の代償として官職や年金を与える〈政治的情実主義〉が台頭してくる。19世紀の半ばまでは,〈寄生的情実主義〉と〈政治的情実主義〉が複雑にからみあって,個々の官吏の任用,俸給,昇進,年金等を決定していたといわれる。…

※「政治的情実主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」