救急外科(読み)きゅうきゅうげか

世界大百科事典(旧版)内の救急外科の言及

【外科】より

…消化器外科分野でも,食道癌,膵癌はいうに及ばず,メスを加えることができないといわれた肝臓癌の手術さえも,可能となった。今日の交通や工業の著しい発達は,広範囲熱傷や多発外傷を二次的産物としてもたらしたが,これにともない救急外科が発達分化し,その後の瘢痕(はんこん)形成や運動機能回復のための形成外科を分離させることになった。また先天性奇形や新生児・乳幼児を対象とする小児外科も当然のことながら分離独立した。…

【手術】より

…胃癌の手術に関しては,日本の成績は世界に誇りうるものである。
[救急外科,形成外科の進歩]
 20世紀における2回の世界大戦や幾多の戦乱は,医学の面に限っていえば,ショックや感染症などに対する知見を豊かにし,破傷風や熱傷などに対する救急的外科処置が大いに改善された。ことに重度熱傷に対しては,無菌室での開放的療法,皮膚移植,人工皮膚,広域抗生物質の発達,輸液療法の改善などが相まって,救急治療の実をあげることができるようになった。…

※「救急外科」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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