世界大百科事典(旧版)内の教会カンタータの言及
【カンタータ】より
…バロック時代の声楽形式で,一つの物語を構成する歌詞がアリア,レチタティーボ,重唱,合唱などからなる多楽章形式に作曲されている点から,小型のオペラまたはオラトリオともいえる。J.S.バッハによって,今日では教会礼拝用音楽としての教会カンタータが有名であるが,バロック時代を通じての標準的で一般的なカンタータは世俗カンタータであった。バッハの教会カンタータは教会曲Kirchenstückともよばれた。…
【バッハ】より
…従来ケーテン時代の作とされていた6曲の《ブランデンブルク協奏曲》(BWV1046~51)のうち,少なくとも第3番と第6番はすでにワイマールで書かれた可能性が大きい。14年からはそれに加えて,毎月1曲の教会カンタータを作曲することもバッハの職務になった。それらはフランクSalomo FranckやノイマイスターErdmann Neumeisterの宗教詩に基づき,アリアとレチタティーボを主体とする新様式のカンタータで,みずみずしい情感にあふれた20曲余りが現存している。…
※「教会カンタータ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」