世界大百科事典(旧版)内の教育的価値の言及
【教育】より
…しかし,政治と教育の関係をたんに対抗的にとらえるのではなく,教育は高次の政治として主権者の自覚を育てるものとなり,政治が高次の教育として,支配の技術ではなく,人民主権を前提としての共和国res publicumの運営の技術となるとき,それを担う主権者人民の自己教育のあり方こそは,その新しい政治を内面的に規定するものとして,政治と教育の高次元での統一を可能とするものといえよう。そしてその統一は,教育的価値の自律性を保障する政治を求めている。
【教育的価値の独自性と相対性】
近代において,人間の尊厳の自覚のうえに人間を目的としてとらえるという人間観=教育観が成立する。…
※「教育的価値」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」