世界大百科事典(旧版)内の数打物の言及
【日本刀】より
…しかしながら幕府の政策として対明貿易が盛んになるにつれて,貿易品としておびただしい数の日本刀が輸出されることになり,それには新作刀があてられた。今一つは中期の応仁の乱が全国に波及し,以後100年間は戦国の時代が続いたことで,これまた多数の刀剣を必要とし,並製品すなわち数打物が作られたので,この時代の中期以降は刀剣の歴史の上からはかんばしからぬ時代であった。ただ持主が刀工にとくに注文して作らせた入念の作,すなわち注文打ちには傑作も少なくない。…
※「数打物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」