《文なしピアースの悪魔への嘆願》(読み)もんなしぴあーすのあくまへのたんがん

世界大百科事典(旧版)内の《文なしピアースの悪魔への嘆願》の言及

【ナッシュ】より

…風刺家的資質の持主で,《愚行の解剖》(1589)を皮切りに,同時代の作家の作品の欠点をあげつらったり,世の愚かしい風習や悪弊を揶揄(やゆ)したりするパンフレットを数多く書いた。なかでも匿名でピューリタンを攻撃した一連のパンフレットと,G.ハーベーとの激しい論争にまつわるものが有名であるが,とくに後者に属するものの一つ《文なしピアースの悪魔への嘆願》(1592)は,当時の拝金思想とその風俗を徹底的に風刺するものとして人気を博した。彼の代表作《不運な旅人》(1594)はスペイン風〈悪者小説(ピカレスク小説)〉の部類に属するイギリス最初の作品として文学史上重要視されている。…

※「《文なしピアースの悪魔への嘆願》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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