世界大百科事典(旧版)内の文化テキストの言及
【詩学】より
…日常言語も世界のモデルだが,その上に築かれる芸術言語は,より全体的で濃密な世界のモデルをなす第2次モデル形成体系である。この第2次モデル形成体系こそ文化記号論の研究対象たる文化テキストであり,彼は文化テキストとしての芸術テキストの構造の解明とともにさまざまな文化テキストのタイポロジー研究を行い,さらに文化テキストの総体としての文化の惰性化と活性化のメカニズムを明らかにした。 詩学はかつて構造言語学を生み出したが,現在でもそれは文化記号論の核であり,単なる詩,文学テキストの研究を超えて〈文化の詩学〉となっている。…
※「文化テキスト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」