文化生態学(読み)ぶんかせいたいがく

改訂新版 世界大百科事典 「文化生態学」の意味・わかりやすい解説

文化生態学 (ぶんかせいたいがく)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の文化生態学の言及

【人類生態学】より

…人間生態学という場合には,人間の個性を中心とする個体生態学auto‐ecologyから出発する点に特色が認められよう。人文生態学では,人間の社会的・文化的活動に主眼がおかれ,各研究者の立脚する基礎科学の違いによって,社会生態学,文化生態学,経済生態学,政治生態学というように分化する。 ヒューマン・エコロジーという語が使用され始めたのは,1910年ごろからで,社会学の文献に明記されたのは,R.E.パークとE.W.バージェスの共著《社会学という科学への入門》(1921)が最初である。…

【文化】より

…文化を適応体系と見る立場は,技術,経済,生産に結びついた社会組織の要素が文化の中心的な領域と見る。ハリスM.Harrisの〈文化物質主義cultural materialism〉,サービスE.Serviceの〈文化進化主義cultural evolutionism〉,またスチュワードに由来する〈文化生態学cultural ecology〉,ラパポートR.Rappaportらの〈人類生態学human ecology〉などの間には,それぞれ適応の変化がいかに生まれ,いかに行われるかについて異なった見解がみられるが,ラパポートを除き,いずれも経済とそれに関連する社会的側面を第一義的な要因と考え,観念体系(宗教,儀礼,世界観など)を二義的な随伴現象とみる点では共通している。ラパポートは,儀礼の周期を適応体系の構成要素としてとらえている。…

※「文化生態学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android