文庫派(読み)ぶんこは

世界大百科事典(旧版)内の文庫派の言及

【文庫】より

…1888年創刊の《少年園》から分かれた《少年文庫》が前身だが,小説,評論,詩,短歌,俳句などの投稿誌,新人育成の場として勢力をもつようになり,特に詩人や歌人でこの雑誌を登竜門として,のちに一家をなした者の数はおびただしい。文庫派と別称される河井酔茗(すいめい),伊良子清白(いらこすずしろ),横瀬夜雨(よこせやう),有本芳水(ほうすい),塚原山百合(やまゆり)(のちの島木赤彦)らをはじめ,北原白秋,窪田空穂,三木露風,川路柳虹らの大家たちを輩出した。雑誌の雰囲気は新奇というより温和でクラシックな傾向だったが,明治大正の文学史上に果たした役割は無視できない。…

※「文庫派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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