文戯(読み)ぶんぎ

世界大百科事典(旧版)内の文戯の言及

【京劇】より

…素手で行うものと,刀や槍などの武器を用いるものとがあるが,いずれも中国の武術から出てその技芸の伝統はきわめて古く,歴代の演劇の中に継承されて高度の発達をみせ,京劇の重要な演出上の一部門をなすに至った。脚本は,もっぱら役者の唱を聞かせる〈文戯〉と,立回りを見せる〈武戯〉に大別され,《三国志演義》《水滸伝》《西遊記》などに基づくものが多い。だれでも知っている内容の長編の芝居から,断片をぬきだして演じる段物がほとんどであるところは,歌舞伎の場合と同じである。…

※「文戯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」