世界大百科事典(旧版)内の斉家文化の言及
【彩陶】より
…甘粛,青海地方の仰韶文化は,半坡様式と廟底溝様式ののちさらに発展をとげる。それは石嶺下,馬家窯,半山,馬廠様式に区分され,それにつぐ青銅器時代の斉家文化にも彩陶がのこる。この地方の彩陶の器形と文様は独特の展開をとげ,なかでも半山様式の彩陶は精緻をきわめ,口部から胴部にかけて格子文や渦巻文を密に描いた双耳壺は,埋葬用につくられた明器ではないかとも想定されている。…
【斉家坪遺跡】より
…中国甘粛省広河県,洮河西岸にある斉家文化の標準遺跡。1924年J.G.アンダーソンが調査し,甘粛六期編年の最初に位置づけたが,その後の調査で甘粛仰韶文化よりも新しく辛店文化(辛店遺跡)より古いことが明らかとなった。…
【半山遺跡】より
…しかしその後の調査では彩陶も住居址と墓葬共通のものもあることが明らかになり,さらに住居址から喪文のついた彩陶が発見されるにおよんで,半山葬地説と喪文の意義は根拠を失うにいたっている。また,45年に夏鼐(かだい)は半山の魏家咀付近の陽窪湾で斉家文化の墓葬を調査し,墓の塡土中に甘粛仰韶文化の彩陶片を発見して,斉家文化が仰韶文化よりも新しいことを証明した。【横田 禎昭】。…
※「斉家文化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」