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新しい写真賞 あたらしいしゃしんしょう

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知恵蔵2015の解説

新しい写真賞

木村伊兵衛写真賞(朝日新聞社主催)、土門拳賞(毎日新聞社主催)などの歴史のある写真賞に加えて、1990年代に写真新世紀(キヤノン主催)、写真ひとつぼ展(リクルート主催)といったコンペが新設されて新風を吹き込んだ。これらは主に20〜30歳代の若手写真家を対象にするものであり、一切の応募規定をなくしたり(写真新世紀)、公開審査制を取り入れたり(写真ひとつぼ展)することで、新人作家に扉を開いていった。実際にこの2つのコンペからは、HIROMIX、野口里佳、蜷川実花、佐内正史、川内倫子、澤田知子ら、日本現代写真をリードしている写真家たちが次々に登場してきた。他にもコニカミノルタプラザやニコンサロンなどのギャラリーでも、若手写真家の発表の枠を確保するようになり、以前に比べると活動しやすい状況が整いつつある。問題はむしろ、そういった恵まれた環境で、どれだけハングリー精神を保つことができるかだろう。

(飯沢耕太郎 写真評論家 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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