世界大百科事典(旧版)内の新しい契約の言及
【契約】より
… 新約聖書はこの契約を元来〈遺言〉を意味するギリシア語〈ディアテケdiathēkē〉という語でいいあらわしたが,それは旧約の〈ベリース〉の訳語であり旧約の思想を受けついだものである。しかし旧約の契約は〈古い契約〉(《コリント人への第2の手紙》3:14)であって,それによっては神と人間との契約関係は成立できず,それゆえイエス・キリストは〈新しい契約〉を樹立したと教える。それは〈古い契約〉においては人間は罪のゆえに契約を守ることができないのであるが,キリストはその罪を贖(あがな)うことによって人間を神との関係へと立ち返らせるからである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」