新保護貿易主義(読み)しんほごぼうえきしゅぎ

世界大百科事典(旧版)内の新保護貿易主義の言及

【非関税障壁】より

…これまで8回行われたGATTの貿易交渉は,関税引下げに関して大きな成果を挙げてきたといってよい。しかし,1970年代後半以降,世界的不況を背景として新保護貿易主義が台頭し,非関税障壁に基づく〈管理貿易〉が著しく増加しており,関税障壁の低下とは対照的に,非関税障壁の改善がほとんど進んでいないことが問題とされてきた。とくに日本に対しては,対アメリカ,対ECの大幅輸出超過を背景に,その通関手続,輸入検査基準,動植物の防疫手続,さらに独特の流通機構や系列取引などが,非関税障壁として改善が要求された。…

※「新保護貿易主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」