新式焼酎(読み)しんしきしょうちゅう

世界大百科事典(旧版)内の新式焼酎の言及

【酒造業】より

…メーカー数が多いため,大手メーカーの市場占有率はビールやウィスキーに比べて低い。
[焼酎]
 焼酎には,連続式蒸留機で蒸留した焼酎甲類(新式焼酎)と,それ以外のたとえば単式蒸留機で蒸留した焼酎乙類(本格焼酎)がある。甲類が大企業(宝酒造,合同酒精など)によって生産されているのに対し,乙類はその大部分が熊本,宮崎,鹿児島,沖縄にある中小企業によって製造されている。…

【焼酎】より

…これに対して,糖みつなどの農産物を原料としてこれをアルコール発酵させ,連続式蒸留機を用いて高純度のアルコールをとり,これを水でうすめてアルコール分36%以下にした酒を焼酎甲類と呼んでいる。乙類は本来のものの意味で本格焼酎ともいい,甲類は1899年に神谷伝兵衛がドイツから輸入した連続式蒸留機でアルコールを製造し,これに水を加えてつくったのが初めで,新式焼酎と呼ばれ,近年はホワイトリカーの名で親しまれている。ちなみに神谷伝兵衛は1882年〈蜂印葡萄酒(はちじるしぶどうしゆ)〉を発売,のちに東京浅草に神谷バーを開き,〈電気ブラン〉の名を高からしめた人物である。…

※「新式焼酎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」