世界大百科事典(旧版)内の旅籠屋冥加永の言及
【冥加】より
…また,冥加は個人に対するものと商工業者の組合である株仲間に対するものとに分けることができる。江戸時代の田制,税制についての代表的な手引書である《地方凡例録(じかたはんれいろく)》によると,各種の運上と並んで醬油屋冥加永,質屋冥加永,旅籠屋(はたごや)冥加永の例が紹介されており,醬油屋冥加はその醸造高に応じて年々賦課し,質屋の場合は軒別に賦課し,旅籠屋冥加は飯盛女を置く宿屋に対して年々賦課した。ほかに酒の醸造高に対して賦課する酒造冥加や,油絞り冥加,あるいは各種の名目を持つ冥加が大名領をも含めて数多く存在した。…
※「旅籠屋冥加永」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」