《旅行書簡》(読み)りょこうしょかん

世界大百科事典(旧版)内の《旅行書簡》の言及

【シェンキエビチ】より

…1876年から3年間アメリカを探訪。《旅行書簡》(1878)にはアメリカの大自然を前にした若き文学者の驚きと感動が,当時急増の一途にあったポーランド人移民の生活リポートやポーランド批判を交えながら,歯切れのよい文章で描かれている。帰国後彼は小説の執筆に本腰を入れ,82年から87年にかけて新聞紙上に連載された長編歴史小説《火と剣》《大洪水》《パン・ボウォディヨフスキ》は,それぞれコサック,スウェーデン,トルコとの戦争に明け暮れた17世紀ポーランドの史実にもとづいて,格調の高い文体と効果的な場面転換を用いて織りあげた壮大な歴史絵巻である。…

※「《旅行書簡》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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