世界大百科事典(旧版)内の日下部九皐の言及
【日下部伊三次】より
…幕末期の志士。諱(いみな)は翼,号は九皐。薩摩藩士であった父が寄寓していた水戸藩領に生まれる。のち江戸に出て幕臣川路聖謨の従士となり,宮崎復太郎と称した。1855年(安政2)島津斉彬に認められ,薩摩藩江戸藩邸に召し抱えられた。58年7月,藩命により上京。8月8日,幕府の条約調印は遺憾であるという内容の密勅が発せられた(戊午の密勅)。水戸藩士鵜飼幸吉は,この密勅を東海道経由で,日下部はその写しを木曾路経由で,それぞれ江戸の水戸藩邸へ届けた。…
※「日下部九皐」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」