《日本付近沿海図》(読み)にほんふきんえんかいず

世界大百科事典(旧版)内の《日本付近沿海図》の言及

【伊能図】より

…江戸条約に基づき,61年(文久1)にイギリス海軍からアクテオンActaeon号を主艦とする測量艦隊が来日したが,隊長は幕府から派遣された案内役人が持っていた伊能小図を見てその正確なのに驚き,その写しをもらって沿海測量をやめ,近海の測深だけを実施して帰った。63年にイギリス海軍水路部では《日本付近沿海図》(メルカトル図法)を刊行し,これによって日本列島の正しい状態が世界に広く知られた。明治になって伊能図を基本とした地図が幾種類か刊行され,84年陸軍参謀本部測量局では伊能中図を主体とし,未測の部分は他の資料で補い,輯製1/20万図の編集を始め,これは明治年代の代表的地図として一般社会に広く利用されたのみならず,大正年代までその生命を保った。…

※「《日本付近沿海図》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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