日本産業[株](読み)にほんさんぎょう

世界大百科事典(旧版)内の日本産業[株]の言及

【鮎川義介】より

…11年持株会社共立企業を設立してコンツェルン経営を実践する。大正末年義弟久原房之助(くはらふさのすけ)家の久原鉱業再建を引き受け,28年公開持株会社の日本産業株式会社(日産)に改組。社会的資金を動員しての拡大戦略を展開し,日本鉱業,日立製作所,日本水産,日産自動車などの有力会社を傘下にもつ新興財閥の雄,日産コンツェルンを形成した。…

【日産コンツェルン】より

…同財閥は第1次世界大戦後の慢性的不況の中で破綻を生じ,房之助は義兄にあたる鮎川義介(あいかわよしすけ)にその再建を委嘱する。鮎川は1928年,同財閥の中核企業の久原鉱業を社会的資金の動員と経営機構の再編を意図して公開持株会社の日本産業株式会社(日産)に改組する。この改組の効果は満州事変,金輸出再禁止以降の経済回復・拡大過程の中であらわれ,日本産業は傘下企業の株式公開→巨額のプレミアム資金の獲得→その資金,あるいは自社・傘下企業の増資資金を利用しての新事業分野への進出→高騰した自社株式との交換による既存企業の合併→それら被合併企業の整理統合→子会社として分離独立……という,ユニークな経営戦略を展開する。…

【満州重工業開発株式会社】より

…略称満業。その前身は新興財閥日産コンツェルンの本社日本産業株式会社(日産)である。〈満州産業開発五ヵ年計画〉を立案した〈満州国〉政府・関東軍はその遂行機関として日産コンツェルンに満州進出を要請,その本社日本産業を1937年満州重工業開発に改組改称させる。…

※「日本産業[株]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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