日清戦後経営(読み)にっしんせんごけいえい

世界大百科事典(旧版)内の日清戦後経営の言及

【日清戦争】より

…こうして日清戦争は東アジアにおける帝国主義時代の開幕を決定した。【藤村 道生】
【日清戦後経営】
 日本は,日清戦争で軍事的勝利をおさめたものの,たちまちロシア,フランス,ドイツによる三国干渉(1895年4月23日)にあって,遼東半島を返還せざるをえなかった。この三国干渉は,世界がすでにバランス・オブ・パワーの帝国主義の時代に入っていることを日本の支配層に思い知らせた。…

【明治時代】より

… この三国干渉は,列国の利害関心が極東に集中してきている現実を示すものであり,日本の各層に大きな衝撃を与えた。したがって日清戦後経営は,軍備拡張をはじめ産業の振興,台湾経営などを推進して日本を帝国主義的な強国に転化させることを課題とし,政府は清国からの巨額の賠償金を軍事費にあてるとともに,政党と公然と提携して各種の増税案や関係諸法案の成立をはかった。とくに1898年に開始された列強による中国分割競争は,日本の支配層に強い危機感を抱かせることになり,1900年の選挙権の拡大や伊藤博文による立憲政友会の創立は,緊迫する極東情勢に対応するために国内体制の再編・強化をめざすものであった。…

※「日清戦後経営」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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