日用札(読み)ひようふだ

世界大百科事典(旧版)内の日用札の言及

【日用座】より

…最初は箔屋町の安井長左衛門,辻勘四郎の2人に日用座を命じ,鳶口,手子(てこ)の者,米舂(こめつき),背負(せおい),軽子(軽籠)などの日傭人がその対象となった(その後,駕籠かきや公儀の日傭者,通日雇(とおしひやとい)などへと拡大した)。日傭人は日用座へ1ヵ月24文の札役銭(札銭)を支払って札(日用札)を受け取り,傭価の指示に従う定めであった。このように日用座は行政的・警察的性格より出発したが,請負制としたため株的な権利所有者の呼称をも加味していた。…

※「日用札」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」