世界大百科事典(旧版)内の明和の公収の言及
【摂津国】より
… 1769年(明和6)幕府が尼崎藩領兵庫,西宮を含む灘地方の私領を公収して直領とするにいたったが,これは西摂地方の農業,加工業の発展が幕府の目にとまるほどのものとなっていたことを如実に示している。この明和の公収は,大坂城の西の守りの尼崎城を裸城にする暴挙であり,決して幕府の利益にならないと,幕吏の中から反対の建白が出たほどで,事実尼崎藩は大きな打撃をうけ,決定的な財政窮乏におちいった。1843年(天保14)幕府はさらに江戸・大坂周辺私領の公収をはかった。…
※「明和の公収」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」