世界大百科事典(旧版)内の《明治世相百話》の言及
【バー】より
… 日本に“洋風酒場”としてのバーが登場したのは,明治初年のこととされる。その元祖ともいうべきは,1897年ごろには東京銀座の尾張町西側にあった函館屋で,〈間口三間の店に細長いスタンド,左右の棚には奥までいっぱいの洋酒の瓶,……まず高級のバーであった〉と,山本笑月の《明治世相百話》は書いている。バーを称したのは浅草花川戸(現,浅草1丁目)の神谷バーあたりが古く,この店はのちに〈電気ブラン〉という甘く強い酒をつくって人気を集めた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」