昔具足(読み)むかしぐそく

世界大百科事典(旧版)内の昔具足の言及

【甲冑】より

…そして団体戦において簡略で同一形式の具足の量産が必要となる一方,各武将はそれぞれ自己の存在を示す旗差物,誇張された兜の前立,そして個性豊かな甲冑をもって自己主張する。こうして伝統にとらわれない当世具足が生まれ,従来の鎧は昔具足と呼ばれた。その中にあって,1543年(天文12)種子島に鉄砲が伝えられると,戦法・防御武器ともに大きな変化を余儀なくされた。…

【当世具足】より

甲冑(かつちゆう)の一種。16世紀ころから弓矢に太刀(たち)中心の戦争が鑓(やり)合せにかわり,鉄砲の使用さえ加わったので,従来の具足(昔具足)の構造を改変して当世の具足というようになった。これが一般に普及して,具足といえば当世様式をさすのが常となった。…

※「昔具足」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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