《春日権現記抄》(読み)かすがごんげんきしょう

世界大百科事典(旧版)内の《春日権現記抄》の言及

【春日権現験記】より

…なお春日大社にはこの絵巻を拝見するための披見台(横幅2m)が秘蔵されていることがわかり,絵巻鑑賞の実際がうかがわれて興味深い。【田口 栄一】
[詞書]
 《験記》詞書の成立については,1233年(天福1)以前成立の狛近真(こまちかざね)撰《教訓抄》に見える貞慶撰の〈御社験記〉をもって原流とする説,金沢文庫蔵仮題《春日権現記抄》(折紙1通)をもって原《験記》または前《験記》とする説,1331年(元弘1)書写の《漸入仏道集》をもって《験記》の底本とする説,現《験記》を第3次以降の成立とする見方などがある。《験記》の春日明神はもとより人に託して神意を表明するが,政界に進出する村上源氏への忌避や藤原忠通・頼長への嫌悪を表明したり,〈汝はわれを捨つれどもわれは汝をすてず〉と2度までもいい,〈春日山の老骨すでにつかれぬ〉と述べるなどして,すこぶる人間的である。…

※「《春日権現記抄》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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