世界大百科事典(旧版)内の是斎売の言及
【定斎屋】より
…暑気あたりなど夏の諸病にきくという定斎薬(じようさいぐすり),あるいは是斎薬(ぜさいぐすり)と呼ぶものを売り歩いた行商人。〈じょさい屋〉ともいい,〈是斎売(ぜさいうり)〉とも称された。《雍州府志(ようしゆうふし)》(1682)によると定斎薬は明(みん)の沈惟敬(しんいけい)が豊臣秀吉に霊薬の処方を献じ,秀吉からそれを賜った大坂の薬商定斎なる者がつくりはじめたといい,同書が書かれた当時すでに近江の梅木(うめのき)(現,滋賀県栗太郡栗東町)の名物になっており,〈定斎和中散(わちゆうさん)〉〈是斎和中散〉と称して数軒の家がこれを商っていた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」