世界大百科事典(旧版)内の普通酩酊の言及
【アルコール中毒】より
…急性アルコール中毒とは,一般には酔い(酩酊)を指す。
[酩酊]
酩酊intoxicationは普通酩酊と異常酩酊に分けられる。普通酩酊とは,飲酒量にしたがい,酔いが段階的に進行し,高揚気分,次いで注意集中困難,運動失調,発語障害,眼球運動障害と進み,睡眠に移行する経過をとるものであるが,酔いの進行はほぼ血中アルコール濃度と並行する。…
【酩酊】より
…つまり,日常作用している知的なブレーキが麻痺したことによる,いわば解放された現象であるといえ,アルコールが中枢に興奮的に作用したためではない。
[酩酊の種類と血中アルコール濃度]
酩酊はその状態によって,普通酩酊(単純酩酊,尋常酩酊ともいう)と異常酩酊に大別される。 普通酩酊は,飲酒にしたがい,酔いの進行が段階的に進み,軽度の抑制消失から運動・言語障害,さらに睡眠へと移行するもので,いわゆる〈泣き上戸〉〈笑い上戸〉などの区別はあっても,急激な興奮があるとか,状況認識の喪失などを伴わず,後に飲酒時の状況の追想がだいたい可能なものをいう。…
※「普通酩酊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」