智努王(読み)ちぬおう

世界大百科事典(旧版)内の智努王の言及

【仏足石歌】より

…仏足石に刻まれた21首は万葉仮名で記され,仏足石を賛美する歌と仏教の教えをうたった歌とである。仏足石側面の記文によれば,753年(天平勝宝5)7月に,天武天皇の孫に当たる智努(ちぬ)王(文室浄三(ふんやのきよみ))が亡き夫人(または母)の追善のために建てたとある。ただし,歌碑がこのとき同時につくられたかどうかは不明である。…

【文室浄三】より

…天武天皇の孫で,長親王の子。はじめ智努(ちぬ)王といい,717年(養老1)無位から従四位下,740年(天平12)正四位下となり,木工頭,造宮卿,造離宮司をへて,747年従三位,ついで元正上皇が没したさい御装束司となった。752年(天平勝宝4)文室真人を賜り,文室珍努とも称した。…

※「智努王」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android