世界大百科事典(旧版)内の曲げ座屈の言及
【構造力学】より
…第3は軸方向力と曲げ変形との相関で,理論的には第2の原因の特別の場合であるが,実際問題としてはきわめて重要である。軸方向圧縮力が大きくなると,部材の変形様式がそれ以前とは急激に変化する座屈(曲げ座屈)と呼ばれる現象が発生するが,線形解析では軸方向力による曲げ変形の増減を無視している。線形性を仮定するのは,構造解析を連立一次方程式によって行うことができ,また解の重ね合せが可能になるという実用上きわめて大きな利点が生ずるためで,非線形挙動を扱う構造力学では,反復計算による逐次近似法を用いるか,あるいは微小増分について線形性を仮定する増分解析法を用いて解析を行う。…
※「曲げ座屈」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」