最新 地学事典 「曲げ褶曲」の解説
まげしゅうきょく
曲げ褶曲
bending fold
(1)横曲げという力学的原因によって形成された褶曲で,座屈褶曲と対照をなす。横曲げ褶曲,真正褶曲とも。H.Rambergによれば,曲げ褶曲は,層状構造に直角な方向の力の成分が一次的な原因となってできるもので,褶曲の波長や波形は,その方向の運動の大きさが場所によって異なるために生ずる歪みの不均一性によって決定される。したがって座屈褶曲の場合と違って,岩石の力学的異方性の存在は不必要である。曲げ褶曲という語はまた,これとは別に,垂直方向の差別的な力,または垂直方向の運動によって形成される褶曲という意味に用いられることもある。[植村 武]
(2)横曲げ褶曲または座屈褶曲にかかわらず,地層の厚さに変化がなく,層面すべりなども伴わない褶曲について用いられることもある。その場合,湾曲の内側が圧縮場,外側が引張場となる。
執筆者:高木 秀雄

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

