曳文(読み)ひきぶみ

世界大百科事典内の曳文の言及

【中世社会】より

…しかし未進による債務の身代として,また飢饉により,さらになんらかの罪を犯し,それを償いえずに,下人に身を落とす人はかなりの数に及んだものと思われる。こうしたとき,平民はみずからの自由の放棄を明らかにした曳文(引文),いましめ状を書いたのである。公家,武家はともに人身売買を禁じていたが,寛喜の飢饉のさい,幕府が一時的にせよそれを認めたことから,餓死の危険,飢饉を理由に,やむをえぬこととして人身の売買を公然と行うのがふつうになり,こうした広範な下人の存在が中世社会のあり方の一面を規定していたことはまちがいない。…

※「曳文」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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