世界大百科事典(旧版)内の《曾呂里狂歌咄》の言及
【狂歌咄】より
…話の配列は,連想によってつながれるテーマごとに,いくつかの話が連なる,という構成になる。本書には出てこない,曾呂利新左衛門の狂歌をまじえた逸話を,巻一巻頭に増補し,書名を《曾呂里狂歌咄》と改めた後印本が数種ある。【松田 修】。…
【曾呂利新左衛門】より
…泉州堺の人で,豊臣秀吉の御伽衆(おとぎしゆう)だったといわれるが不明。生没年不詳。本姓は杉本または坂田氏,甚右衛門,彦右衛門と名のり,刀の鞘師を業とし,鞘に刀がソロリと入ることから〈曾呂利〉と呼ばれたという。茶人であり,頓智頓才をもって秀吉の寵遇を得たことが《岩淵夜話》《半日閑話》《曾呂利物語》《曾呂利狂歌咄》《曾呂利怪談咄》などにより伝承されている。《堺市史》に屋敷跡があるといい,1591年(天正19)に没したとか1603年(慶長8)没とかいわれるが伝記不詳。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」